2017年から韓国語能力試験(TOPIK)は年3回実施されるようになりました。
けれども私は連続で試験を受けてもメリットは少ないと思います。
学校やお仕事の関係で期限内に合格しなければならない場合は別ですが、そうでなければ1回休んで次の試験を受けることをおすすめします。
なぜ休むほうが良いのか、今日はその理由をお話しします。
TOPIKの連続受験をおすすめしない3つの理由
基礎を固める勉強をする時間が取れなくなる
受験対策の記事で書いているように、韓国語能力試験(TOPIK)に合格するにはふだんの勉強ではなく試験対策に特化した勉強をしなければなりません。
試験が終ったら基礎を固めるための勉強に戻らなければ韓国語のレベルを上げられません。
試験勉強とふだんの勉強はワンセットでやってこそ効果があります。
ふだんコツコツ覚えた単語や語彙がちゃんと身についているのかチェックするために試験を受けるのです。
スポーツでは試合に勝つために練習をしますね。
試合前には実戦に合わせた練習をしますが、ふだんは地味なトレーニングを積み重ねて試合に備えます。
韓国語の勉強も全く同じ。しっかり練習せずに試合して勝てるでしょうか?
初級のうちはそれでも合格できるもしれませんが、級が上がれば通用しなくなります。
試験の経験値は上がっても、地力をアップする時間をおろそかにしたまま受験することはおすすめしません。
試験の優先順位が下がる
休みなく試験を受けていると他にもしなければならないことがあって、どうしても試験の優先順位が下がります。
本気で合格したいのなら試験までは他のことは後回しにして勉強を最優先です。
受けるならしっかり試験に向き合う時間を確保する。それが無理なときは受けない。
TOPIKは一定量の勉強をしないと合格できないけれど、努力をした人はクリアできる試験です。
中途半端な取り組みで受験を繰り返すだけでは結果を出せません。
リフレッシュの時間も必要
TOPIK対策はしなければならないことがたくさんあって本気で取り組んだらかなり疲れるはずです。
試験が終わったら今までできなかったことをしたり、リフレッシュする時間をしっかり取ることも大事です。
いくら韓国語が好きでもずっと勉強が続いたらイヤになってしまいますね。
韓国社会で一般化しているものや現象はTOPIKに出題されることがあります。
流行語は覚えなくていいですが、リフレッシュ期間には韓国のサイトをいろいろ覗いてテキスト以外の文章に触れるのもいい勉強になります。
ドラマを見たり、好きなアーティストの音楽を聴いたり、休むときにしっかり休むと「また次に向けて頑張ろう」という気持ちが自然に出て来ます。
まとめ
準備不足のまま試験を受け続けても結果はなかなかついて来ません。
トレーニング期間にしっかり鍛えて本番に臨むのは韓国語の勉強も全く同じです。
ふだんの勉強にしっかりと取り組んだ上で試験に必要な対策をしてこそ合格できます。
単語や文法は日々の勉強で地道にコツコツと覚えていくものです。それができていなければ試験前に必須単語や文法を詰め込んでも効果は半減します。
常に試験が控えている状態ではやりたいことができず、勉強も中途半端になってストレスが溜まります。
試験を受けるときはしっかりと試験に向き合い、休むときは休む。
十分な準備をせずにダラダラと試験を受けるよりもオンオフを切り替えて臨む方が早く合格できるはずです。
リフレッシュする時には韓国語を楽しむ時間を作ってテキストでは学べないことを吸収するのもいい勉強になります。
受験料も大幅にアップされたことですし、受けるのなら合格をめざして本気でやってみませんか?
TOPIK対策におすすめのテキスト
